サリーのきもち。

29歳独女サラリーマンの、日々のうんぬん。

詩人・文月悠光さんのこと。

昨年の12月中旬、はじめてTVの観覧に行った。

 

www4.nhk.or.jp

 

朝まで生テレビみたいな討論番組で、

1975年以降生まれのみの面々が、日本の未来について侃々諤々する。

 

11人いた論客の中、ひときわ異端だった女性が居た。

文月悠光さん という、詩人の方だ。

 

http://pds.exblog.jp/pds/1/201507/01/76/d0101676_15541604.jpg

1991年北海道生まれ、東京在住。
高校3年時に出した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』で、
中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少受賞。
早稲田大学在学中に、第2詩集『屋根よりも深々と』を刊行。
2016年秋、初のエッセイ集『洗礼ダイアリー』、第3詩集『わたしたちの猫』を刊行する。
NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、書評の執筆など広く活動中。

http://fuzukiyumi.com/

 

 

現場は、とかく早口だった。

観覧者や視聴者に向けては、聞き取りづらく不親切だなと思いつつも、

次々と繰り広げられる論客の問いかけに対して、他の論客が瞬時に切り返すその

スピーディーな展開には、息を呑んだ。

自分の脳味噌がついていけるのか、自らへも勝負をかけられているような気がして

ワクワクした。

 

矢継ぎ早に難しい言葉が行き交う中で、

文月さんがあてられると、不自然な間が生まれた。

 

彼女は、他の論客のように、クイックレスポンスができない。

明らかに、まごついていて、

論客や観覧者は、彼女がことばを選ぶまで、不自然な静けさを享受した。

 

困った顔をしながら、ぽつぽつと話しだすと、

話しながら、また他の思いが生まれ、連なりながら話は止まらず、

まとまりきらないその話を、我々は忍耐強く聞いた。

 

明らかに、討論番組らしからぬ存在であった。

 

私にとって、彼女の話の中には、なるほど、というエッセンスは散りばめられてはいたものの、

はっきり言って、場違いな空気を感じていた。

 

 

真冬にも関わらず、半袖Tシャツで、次々と叡智を撒き散らす安部敏樹さんとか、

ダレてきたスタジオを、その明るさと聡明さで見事にリフレッシュさせた石山洸さんに

私は心を打たれていた。

 

さて。

後日、この記事を読んだ。

文月さんが、あの撮影を振り返り寄稿したものだ。

cakes.mu

 

・・・なんかね、猛烈に謝りたい気持ちになった。

 

じっくりと考える「時間」と、

表現手法としての「文章」というものを手に入れた彼女は、

途端に、別人になっていた。

 

考えてみれば、「詩人」なのだから、

その道のプロなのだから、当たり前なのだけれど。

 

とかく、現代は、「クイックレスポンス」が求められることが多い。

頭の回転が速いこと。効率的なこと。簡単であること。

 

でも、文月さんの在り方というのは、なんというか、

まゆを潜めて、細く脆い糸をぎゅっと掴んで、ジリジリと、ジリジリと

注意深く、でも力強く引っ張り、

奥の方からキラリと光る何かを導き出すような、

 

そして、その光るものを、大事に持ち上げて、多方面から見回し、

言葉を紡いで、紡ぎだした途端リズムに乗って、私たちに訴えかける。

 

 

 

思った。

人の脳みそレベルを、頭の回転・スピード感だけで判断してはいけない。

また、得意な表現手法も人それぞれ。

ひとつの手法によるアウトプットだけで判断してはいけない。

 

人の可能性って、色々なんだな、と

実物と、文章とで、こんなにもギャップがある人を初めて目の当たりにして

私の世界はまたひとつ拡がりを見せましたとさ。

 

仕事の選び方と、恋の進め方はいっしょにしてもいいかもと思った話(前半)

「あなたのキャリアプランは?」「ありません。」

キャリアプランなんて、ない。

仕事なんて、計画を描くものではなく、

流れに身を任せていればいいものだと思っている。

 

流れに身を任せた結果、私のキャリアはいい意味でぐちゃぐちゃだ。

 

 

 

苦労した就活、第一志望じゃない就職。

私はリーマン・ショックの年に、就活をした。

前の年までは、売り手市場と呼ばれ、

先輩たちは、数社の内定をもらい、ゴールデンウィークまでには就活を終えていた。

 

だが、突然やってきた、未曾有の荒波。

この世界的大ニュースが、我々庶民の就職活動に

どの程度影響するのかは誰にもわからず、

はっきりと、「やばい」というイメージもないまま、

「おかしいな?内定出ないな?こんなもんなんだっけ??」

という感じだった。

 

リーマンだけのせいにはもちろんしないけれど、

そんなこんなで、6月頃まで1社も内定が出ず、

疲弊していた頃に、いきなりスルっと内定が出た。

私に内定をくれたその唯一の1社に、就職をすることになった。

第一志望とか、もはやそんな概念すら自分の中にはなかった。

選んでくれるところに、入るだけだった。

 

その会社では、大手企業の人事に営業・コンサルをする仕事をした。

とにかく一生懸命仕事をしたら、大きな案件を任されるようになって、

それも一生懸命取り組んでいたら、営業トップになった。

 

 

クリエイティブとの出会い

その大きな案件の中で、私はWEBディレクションをすることになった。

HTML?なにそれオイシイノ????

レベルの私が、年に億単位の収入がある案件でサイト制作をしたのだ。

 

これが、ひとつの転機になった。

すごく面白かった。

デザイナーが役立たずで、仕方ないから自分で図をデザインしたり、

ひたすらに膨大な情報整理を繰り返し、導線整理をしたり。

 

クリエイティブって興味はあるけど、自分は仕事にできないと思っていた。

なんだか特別な人達しかできない仕事だと思っていた。

でも、色々な人達にセンスがあると言ってもらって、

もっと勉強したくなった。

 

 

 

留学からのフリーランスノマドMac。なにそれオシャレ。

会社を辞めて留学した。(当時28歳)

セブで3ヶ月間、デザインとコーディング、英語を勉強した。

 

3ヶ月間の後ろ半分は、勉強だけも飽きてきて、

仕事を探して仕事をし始めた。

そうして、フリーランスのWEBディレクター、デザイナーとして、

何件か、お仕事をさせてもらった。

 

自分が、フリーランスで働くことになるなんて

いつ誰が思っただろう。

今までは、客先は「大企業の人事」なんつー、

旧態依然・保守の極み!

みたいな方々が多くいる世界で生きてきて。

 

それがいまや、

Wi-Fiのあるカフェで、Mac開いてノマドするのだ。

 

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なんだそれ。おしゃれだぞ。

 

実際は、目と肩の疲れで、顔が土色なのだけれど。

 

 

からのギョーカイ人。怖いよチャラそうだよなんだよ。

このまま、仕事がなくなるまでは

しばらくやっていくのかなー

なんて、ぼんやりしていたら、

近所の飲み屋の店長が、facebookで、求人情報を出していた。

彼の前職の先輩が、いま音楽業界に勤めていて、そこで人を欲しているという。

採用条件を読んでいたら、なんだか自分にぴったりだった。

音楽業界って何するのかさっぱりわからないけど、話だけ聞いてみようと思った。

 

その後、あれよあれよと話が進み、

入社が決まった。

 

「さっちゃん、ギョーカイ人になったの!!」

と色々な人にからかわれ(?)た。

どうやらそのようですが自分でもよくわかりません、と。

 

入ってみた職場は、いい意味でまじめで普通のいい人ばっかりだった。

信頼できる上司と、あったかい人たちに囲まれ、

「私こんなに音楽好きだったんだ!」と、日々幸せな発見のもとで

楽しく過ごしている。

 

 

結局、キャリアプランって。

縦のレイヤーでのキャリアプラン(昇進したい、何歳までにいくら稼ぎたい)は

自分にはない。

家族を養っている人や、男性陣は、大抵あるのかもしれないな。

 

横のレイヤーでのキャリアプラン(業種業態)は、

私は自分の人生で身を持って、そんなものたてても仕方がないと思った。

人事業界も、WEB業界も、音楽業界も、

すべて、その場その場を頑張ってやっていたら、何かの縁があって、

その流れに身を任せているだけである。

 

自分の知っている世界なんて、ほんの豆粒みたいな範囲でしかない。

世界には、私の知らないエリアがまだまだ残されているのに、

知っている範囲だけに固執するのは、なんだか勿体無いし、無駄な気がする。

 

縦のレイヤーに固執しすぎると、横にも制限が生まれてくる。

もちろん、守るべきものがある人たちは、

そんなに自由にいかないだろうともわかっている。

 

でもね、言いたいのは、

決めきり過ぎても、もったいないんじゃないかなと。

 

人生、いつ何が起こるかわからない。

突然妊娠したり、障害を持ったり、究極死んだり。

引っ越さざるを得なくなったり、お金が全部なくなったり。

アンコントロールなことで、いっぱいなのだ。

 

決めきり過ぎていると、思うままにいかなくなった時の、

心の整理にもエネルギーがかかる。

 

こんなはずじゃなかったのに!・・・いやいや、そもそも

「こんなはず」なんて、誰が約束したの。神様?仏様??

 

何にも固執しすぎず、適度にゆらめきを持って過ごしていると、

思わぬ方向に流れていって、それがまたすごく面白かったりして。

 

 

***

さて、ここまでは仕事について書きましたが、

次回の後半では、上記に絡めて恋愛について書こうと思います。

アラサーの恋愛って、東京タラレバ娘。然り、とかく社会でフォーカスされがち。

私がアラサーだから、アンテナ立っているだけかな??

そうでもない気もするなー。むむむ。

 

sally-no-kimochi.hateblo.jp

 

ニュースアレルギーの私が、NewsPicksをダウンロードしてみた。

 

NewsPicksアプリをダウンロードしてみた。

※以下はサイト

newspicks.com

 

私は今まで、ニュースが苦手で(特に政治経済)、

でも社会人たるものニュースくらい読まないと、と

幾度となく新聞アプリを落としたが、まったく習慣化しなかった。

 

結果、大概の情報ソースはLINE NEWS(見るのは芸能系だけ)という毎日。

 

 

でも、けつろん、NewsPicksはおもしろい。

 

 

コメントを先に読むと、そのニュースへの「入り」を掴める

まずひとつめのいいところ。

記事を全文見る前に、まずコメントが目に入るところがいい。

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コメントを見てからだと、記事そのものへ興味が湧くし、

読みどころのポイントを掴んでから、読解に入れる。

 

 

コメントの自由度が高い

ふたつめ。

このコメントが、著名人をはじめとして

それぞれの立場で比較的自由に記述されているのがいい。

 

マスメディアのコメンテーターは、大抵無難なことしか言わない。

毎朝、スッキリ!を見ているけど、

お手本通りなコメントばかりで特に面白くない。

 

訳のわからない素人が、訳のわからないコメントを喋る報道番組やワイドショーばかりでしょう?まあ、いずれにしてもオピニオンの質が低いんですね。

上記は竹中平蔵さんが著書の中で仰っていたこと。

日本につけるクスリ

日本につけるクスリ

 

 

 

取得情報量を自分でコントロールできる

みっつめ。

ニュースに対して生まれた興味の多寡に応じて、

取得情報量をコントロールできるのがいい。

 

TVは、どのニュースをどの尺で扱うかは制作側次第なので、

自分が興味を持ったニュースが、短い尺で扱われ、大したコメントもないことがある。

 

対してNewsPicksは、

自分が興味を持ったニュースについては、

好きなだけコメントを読むことができ、より深く咀嚼していくことができる。

 

 

ストレートニュース」と「オピニオン」

ところで、竹中平蔵さんは上記著書の中でこう仰っている。

メディアは事実を淡々と伝える「ストレートニュース」と、

事象を分析したり解説したりする「オピニオン(意見)」をしっかり分けたほうがいい

例えば日本の新聞は、どの新聞を読んでもほぼ同じことが書いてある。

これは、「ストレートニュース」を伝えている、ということ。

一方で、海外の新聞は、それぞれに意見を持っていて、書いてあることが全然違う。

 

本来、人は「ストレートニュース」をFactとして受け取り、

自分の中で体系立てて理解し、「オピニオン」まで育て上げるべきなのだけど、

日本人は、とかく「オピニオン」化するスキルに欠けているという。

 

〇×の正解を出すテストばかり受けてきた日本人は、

「オピニオン化する」「自らの意見を人に伝える」「ましてやそれで戦う」

という経験が不足している。

 

ご多分に漏れず、私もそんな日本人のひとり。

ニュースを聞いていても、それをどう解釈すべきなのか、

いまいち昇華しきれないから、持て余してしまうから、

ニュースが苦手だったのかもしれない。

 

NewsPicksの面白いところは、オピニオン(レベル差はあれど)がたくさんあるところ。

それらを読んでいると、自然と自分のオピニオンも生まれてくる。

 

 

***

いい練習になりそう。

しばらくちゃんと読もう。

止まらない労基署系ニュースから、長時間労働について考えてみた。

ブラック企業の撲滅を命題に

お仕事されていらっしゃる方と飲んだ。

 

いまホットな、長時間労働の話題になった。

HISに是正勧告5回…労基署、違法残業で : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

ニュースが止みませんね。

 

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その方に、どう思うか意見を請われたので、

色々な原因があるけれど、そのうちのひとつは、

日本の終身雇用制度が生み出した、従業員メンタリティだと思う、と言った。

 

そのロジックは、こう。

 

1、他で働いたことがない

2、他で働ける自信がない

3、外に出ることへの怯えから、今の会社で耐える思考になる

4、無意識のうちに、

     自分の会社への肯定感、ロイヤリティを

     自ら捏造する

 

だから、多少無理を強いられても我慢しちゃうし、

海外のように、従業員からの訴訟なんて

滅多に起こらない。

 

 

******

 

 

我が社では今、世間で流行っているような

今風改革が進められている。

成果主義の採用、人材の流動化促進、ボトムアップを推奨する仕組み作り、フリーアドレス化、などなど。

 

今までの、「長い年数いるやつが偉い」会社ではなくなるという宣言のため、

社内はなんとなしに、不安感が浮遊している。

 

 

私は転職組だ。

入社して、まだ半年くらいだから

ロイヤリティもなにも、まだない。

半分、お客様感覚でこの改革を見ている。

 

特に、なんの不安もない。

このままいい会社になっていくなら喜ばしいことだし、

どうにも、自分のアンコントロールな流れの中で、変な会社になっちゃったら

ここを出ればいいと思ってる。

 

そう、

「どうしても困ったら、出ればいいだけのこと」。

 

そんなベースの心構えのもと、仕事をするのは、すごく自由な気分だ。

会社に媚びる必要はないので、お客様視点のいい仕事ができる気がしている。

 

 

会社に、媚びる。

 

***

 

一方で、この時代にあえて、終身雇用を標榜する会社もある。

サイバーエージェントだ。

たまたま先日、藤田晋社長の著書を読んだ。

こちら。

起業家 (幻冬舎文庫)

起業家 (幻冬舎文庫)

 

この中で、藤田さんは、

「終身雇用を本気で推進してきたから、

会社と社員の強い結びつきが生まれ、

苦境に耐えうる屈強な組織になった」と仰っている。

 

でも、サイバーエージェントが、今までの日本企業のスタイルと異なる

重要なポイントが1つある。

 

終身雇用  だけど、成果主義  なのだ。

 

在籍年数が短くても、結果を出せば、どんどん上に行く。

 

成果主義、というのは、

当たり前だけれど、

仕事そのもので結果を出さないと、評価はされない。

それの意味するところは、寄り添う先は、会社というより、顧客、ということ。

顧客に寄り添い結果を出せば、おのずと会社の評価が付いてくる。

だから、視線の先にはまず、顧客がいる。

 

終身雇用、とはいえ、

「長く居ることを評価される」ということでは決してないのだ。

 

 

今までの日本企業は、

終身雇用  で  年功序列 だった。

 

長い年数いること、

会社にベッタリとしていること、

が、評価になる。

 

だから、

成果よりも、

長時間会社に居たり、会社に寄り添ってる感、

が、評価になる。

 

視線の先は、 会社 である。

 

当時はそれでもよかったかもしれない。

終身雇用がきちんと機能し、人生丸抱えの約束を

会社が実現できていたから。

 

今は、終身雇用の約束など、できる会社はほとんどなくなってしまった。

 

そうすると、視線の先は 会社 ではなくなっていく。

会社のためにしていた長時間労働への、

納得感がなくなっていく。

会社は、その分の対価(終身雇用)をくれるわけではないのだから。

 

 

顧客 のための長時間労働なら、納得感がある。

もちろん、健康を阻害するほどに、案件量を増やし過ぎてはいけないし

そこは会社が管理する部分ではあるけれど、

この残業に、自分の意志があるのなら、メンタルにはならない。

なんなら、それすら労基署に止められてしまったら、

やりたいことをやらせてもらえないストレスを発生させるリスクもある。

 

******

 

まとめ。

 

1、この会社に居なくても、どこでもなんとか生きていける、という自信が必要。

  一番手っ取り早いのは、転職経験をしてみることだと思う。

  会社により文化はそれぞれで、

  前職の文化が世界の全てではないという気づきも得られる。

  ※サイバーエージェントのように、

  成果を出すと、それがしっかりと認められる仕組みによって

  内部に居ても自信がつくという例もある。

 

2、残業には、会社に媚びるための残業と、自らの意志による残業のふたつがある。

  これは分けて考える必要がある。

 

 

散文でした。

 

満島ひかり、アン・ハサウェイ、大竹しのぶの共通点。

カルテット第3話の満島ひかり、上手かったなぁ。

松田龍平の布団の中へ、ペットボトル1本分の距離までもぐりこみ、

首を振り続けた彼女の可愛らしさたるや。

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さて、今日は彼女をはじめとして、

3人の女優さんの名演を、ご紹介したいです。

 

名演。

名演と言っても、今日ご紹介したいのは、

「歌」の名演です。

 

 

私は、女優さんが唄う、歌が好きだ。

役に入りきって、話すように歌う。

 

まず、話すように唄う、代表格。 


「ミルク32」満島ひかり 作詞作曲:中島みゆき 歌縁 東京公演

 

単調なメロディなのに、まったく飽きさせないこの作品は、

歌というより、ひとつの童話を見ているような感覚に陥る。

 

「ねえ ミルク」と語りかけ続ける彼女は、いじらしい。

雨がしとしとと降る、じっとりとした空気の中

小道の裏にある、ヴィンテージ調で、静かな、薄暗い喫茶店。

そんな景色が浮かんでくる。

 

とにかく、満島ひかりが、キュートで色っぽい。

彼女には、こういう、昭和の悲哀がよく似合う。

たまらんである。

 

 

次はこちら。

 

 


Les Misérables (2012) 720p mkv I Dreamed a Dream Fantine†§(with subtitles)

 

ブロードウェイミュージカルを

をひたすらいっぱい観たいがために、

1人でN.Y.に行くくらい、

ミュージカル大好きっ子サリーは、

中でも、レ・ミゼラブルという作品が好きだ。

音楽が素晴らしい。

 

2012年に公開された、映画版も、素晴らしかった。

特筆すべきは、アン・ハサウェイの「I Dreamed a Dream」の歌唱シーン。

この曲は、スーザン・ボイルが歌って、日本でも有名になりましたね。

 

 

このシーンは、1曲まるまる長回しで、彼女のどアップが映り続ける。

 

そこに映る、唄う彼女は、

音楽として成立すること(音を外さないとか、リズムに乗せるだとか)を一切考えず、

役が乗り移り、気持ちを暴発しているだけのようでいて、

実際には、完璧に音もとれている。超人の成す業である。

 

映画館の大型スクリーンから溢れる、

アン・ハサウェイの本気度、に、

涙が止まらなかった。

目を離しちゃいけないと思った。

歴史的瞬間だと思った。

 

これを観るまでは、「プラダを着た悪魔」等の

キュート&ファンシー系の一面しか知らず、

パーツが派手すぎる彼女の顔も好きではなかった。

 

しかし、、、すごい演者さんです。

ご覧いただければ、わかるかと。

 

 

最後がこれ。

otodouga.xyz

 

先日の、紅白歌合戦
個人的MVPの、大竹しのぶが唄う「愛の讃歌」。

 

まず、私はこの歌を翻訳した、岩谷時子が好きだ。

越路吹雪のマネージャー 兼 作詞家 兼 翻訳家。

 

前述したミュージカル「レ・ミゼラブル」の翻訳も手がけるなど、

日本ミュージカルの立役者でもある。

 

ちなみに、愛の讃歌の歌詞については、wikiにこんなことが載っている。

オリジナルの詞にとらわれず独自の解釈で詞を当てることもある。例としては、エディット・ピアフが歌った『愛の讃歌』は元の歌詞が「愛のためなら盗みでもなんでもする」という背徳的な内容であるのに対し、時子訳詞では一途な愛を貫くという讃歌になっている。 

 

岩谷時子 - Wikipedia

 

一途な愛を貫くという歌詞になっている、時子さん版の「愛の讃歌」。

 

大竹しのぶは、平たく言えば、憑りつかれたように、唄う。

単調なメロディーに乗る、一言一言を、強く噛みしめるように、

口をゆがめ、凄んで、唄う。

 

でもそこには、あの歌詞にある「一途」さへの、リアリティがある。

ステージに立つ彼女は、本当に、心から、「あなた」を信じ、愛し、捧げている。

 

大黒摩季の「あなただけ見つめてる」とは、雲泥の違いなんだよなぁ。

 

一緒に紅白を見ていた、母が言った。

大竹しのぶさん、エディット・ピアフの舞台やるにあたって
 発声の練習すごくしたのね。
 今までもすごい女優さんだったけど、歌はここまで歌えなかったわよ」

 

あの年で(いくつか知らないけど)、新しい技術を一から習得して、

いい作品作りに対して妥協しないそのプロ根性たるやすごいなぁ。

 

 

以上、3女優の名演でした。

しーゆー。

大好きな飲食業界。でもそこは、明らかにゆがんでる。

私は、「飲食業」という業態が好きだ。

中でも、お酒を出すところ。

 

学生時代のアルバイトは、もっぱら飲食店のホールだった。

居酒屋、アジアンダイニング、カジュアルフレンチ、などなど。

 

もちろん、プライベートでも、外食は大好きだ。

 

 

気のおけない仲間と、美味しい料理を囲み、お酒を飲んで、楽しく過ごす。

カウンターバーで、バーテンダーの息遣いを感じながら、しっくりと、落ち着いて過ごす。

その店でしか会わない常連同士で、他愛もない話をしながら、つまみを分け合う。

 

 

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うん、飲食店には夢がある。

「食べる」とは、「生きる」ことだからだと思う。

「生きる」という行為を、人と分かち合う場所。

すごく大きな価値があると思う。

 

 

でも、その大好きな場所において、残念なことがふたつある。

 

ひとつは大きな話で、この業界における、

儲からなさ。(特に個人店)

 

たとえば、

学生時代にアルバイトをした店で、

今なお生き残っているお店は、ひとつもない。

すべて、潰れてしまった。

 

中には、人気だったお店もあった。

 

いま、友人たちに、その店の名前を言えば、

「あー!あったよね!好きだった好きだった!え?もうないの?」

との返しをもらうのはザラだ。

 

どんなに価値があって、みんな日頃お世話になっている業界でも、

お金が稼げない構造になっている。

顧客が、安くていいもの(提供者を圧迫するもの)に慣れてしまった。

 

 

もうひとつは、

横柄なお客さんがいること。

混んでいるのが見えているのに、やたらと急かす客。

なぜか店員さんには偉そうなタメ口を使う客。

「お客様は神様」を、はき違えている。

 

 

 

そんなことを、昔からぼんやり考えていた。

そうしたら最近、知人がシェアしていた、このブログ記事に出会った。

d.hatena.ne.jp

 

飲食業は儲からない。チェーン店オペレーションの統一や集中購買、セントラルキッチンなどの血のにじむような努力をしても大赤字を出してるニュースを見てるだろう。

そんな中、ちょっと気の利いた個人店なんぞ儲かりまくるわけがないのだ。すべてはオーナーに別の金の儲け口から金入れながらやってるとか、美味い物が好きとか、オーナーシェフがやっぱりお店を起点にしてお客さんが喜んで欲しいからがんばってやってることが殆ど。
我々ひとりが払う食事代でお店が黒字転換するほどのインパクトがあるわけでもないわけだから、その上、必要以上の心地よい対応を無理強いするなんぞは傲慢が過ぎる。
しかし残念なことに飲食店で驚くほどこの手の振る舞いをする人は多い。

 

そう、そう、

そうなんだ。

 

さっきのふたつのことが、この記事を読んで繋がった。

 

そもそも、私たちは、

店のスタッフの教育が行き届き、オペレーションが隅まで整然とまわり、

高いレベルのサービスが実現されるほどの、お金を払っていないのだ。

 

顧客の期待値ばかりが上がり、その要求がアタリマエのようになってしまった、

ゆがみのある業態。

 

オーナーの信念だけで耐えている、そんな業態に未来はない。

健全にお金がめぐり、ビジネスとして成立しないと、みんな幸せになれない。

 

 

 

繰り返しになるけれど、

飲食店って、

生きるを分かち合う、生きるを楽しむ、ハッピーな場所だと思うんだ。

 

私にできることは、今のところ、いいお客でいることだけだ。

儲かる仕組みが、イノベーションが、あるといいんだけどなぁ。

 

祝・ブログ開始1ヶ月。毎日続けてみて思うブログの効果など。

年始に掲げた目標

「アウトプット力を強化する」

「手法として、ライティングにチャレンジする」

 

・・・・

あまり深く考えず、根拠もなく、

とりあえず、毎日ブログを書き始めてみた。

※稼ぐ気は一切なし。

 

 

1、効果について

①新陳代謝が高まった。

・書かなければ、数日脳内をぐるぐるして停滞することが、
 書くことで、次の考えごと、関心ごとへ進める。吸収力が上がる。

 

・書きたいことがたくさんある時と、ぜんぜん思い浮かばない時がある。

 思い浮かばない時は、

  ・仕事のことばかり考えていて、脳内が硬直している

  ・インプットが足りていない

 のどちらかが理由。

 

 PCに向かい、「思い浮かばない・・・」となることで、

 読書しよう!(インプット強化!)と思ったり、

 仕事以外のことを、意識的に考えないとだめだ!と思うことができる。

 

※サリーは仕事大好き人間なので、仕事のことを考えることそのものは構わないのだけど、
脳内が仕事のことで硬直しすぎると、結局のところいい仕事ができないと思っている。

 

②会話力があがった。

日々、思うことをまとめておいてあるから、

日常会話の中で、簡潔に話せる機会が増えた。

 

 

 

2、アクセス数や★について

日課として、ちまちまアクセス数をチェックしても、

閑古鳥が鳴いている状態。

スターマークも、頂けたことは数回。

 

 

読みに来てもらう場所には、なれていない(*_*)

 

※知人には一切教えていない

 

 

3、これから

1、に書いた、自分の中での効果もあるので、

このままでいい気もするし、もうちょっと読んでもらいたい気もする。

読んでもらえていないということは、

そもそも、ライティングスキルが低い、内容が悪い、のかもしれないし。

 

今ままでで、ダントツにアクセスがあったのは、

SMAP中居くんの、ラジオを紹介した記事。

 

sally-no-kimochi.hateblo.jp

 

悲しいかな、ブログ開始初日のアクセスを、その後一度も超えていない(._.)

 

でもなぁ、芸能人の名前で釣って、アクセスだけ稼いでもしょうがないし、

むずかしいなり。(._.)

 

ひとまずは、このまま続けてみて、

モチベーションが維持できなくなったら、考えよう。

そうしよう。。。(._.)