人の嫉妬心ほど、怖いものはないもの。
先日、友人と飲んだ。
彼女は、世間一般にまぁまぁ知られている企業に勤めていて、
先日まで社員旅行でハワイに行っていた。
ダイビングの話や
ショッピングの話よりも、
印象に残った話がひとつあったので、
ちょっと、紹介したい。
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人の嫉妬心を買う可能性のある、華美な事実の取扱いには
人それぞれのルールがあると思う。
「社員旅行でハワイに行きました」
これも、さまざまな受け取られ方をする可能性をはらむ事実だ。
彼女の周囲の数名だけでも、
その対応はあまりにバラバラだという。
ケース1 SNSの取扱い
これは、わかりやすくまっぷたつ。
何も気にせず(あるいは意識的に・自慢げに)写真をあげる
または
意識的に、あげない。
彼女は生粋のインスタ系女子なので、
綺麗な景色、楽しそうな水着の姿を
けろっとあげていた。
私は、彼女のことはよく知っているので、
見ていて何の悪い気もしない。
単に、楽しそうでよかったなー、と、思う。
でも、私だったら、あげない。
万が一あげても、社員旅行だとは言わない。
だって、前回の投稿じゃないけれど
あげたところで、
「いいなー」「羨ましい」みたいなコメントが返ってくるだけだもの。
お互いなんにも面白くないし、
ずるい、とか、あの会社はさぼってばかりで、とか、
よくわからないこと思われても面倒だから。
ケース2 対家族の場合 幼少の子どものお父さん編
保育園に通う子どものパパは、
旅立ちの日、
「おしごとでちょっと遠くに行ってくるね」と言い、
どこへ行くかは言わなかったそう。
ねぇ、パパはどこへいくの?????
と何度聞かれても、答えず。
なぜなら、
保育園で、子どもは、どんどん周りのお友だちに言ってしまう。
そうすると、周りのママたちにも瞬く間に広がっていく。
結果、
ママさんたちのあいだで、
その家庭の仕事のこと、年収のこと、
根も葉もなく色々と噂されかねない。
とっても面倒なのだという。
ケース3 対家族の場合 小学生以上の子どものお父さん編
真逆のケースもあった。
お父さんは社員旅行でハワイに行ってくるよ、と
前のめりに伝える。
そうすると、子どもは、
「お父さんは、すごい会社で働いているんだ!」
「お父さんの会社は、いい会社なんだ!」
というイメージに繋がり、
子どもが喜ぶという。
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「社員旅行でハワイに行く」
大したことのような、大したことじゃないような。
人それぞれ、色々考えたり、考えなかったり。
自分の努力で勝ち得た何かは
自慢したい気持ちになるけれど、
あまり関係のないものは、
むやみに振りかざしたくないなぁ。
人の嫉妬心ほど、怖いものはないもの。