サリーのきもち。

29歳独女サラリーマンの、日々のうんぬん。

クリエイティブは、ぱくるもの。

ブログの醍醐味・連鎖現象 

先日、日本&東京のクリエイティビティについて、

以下のブログを書きました。 

sally-no-kimochi.hateblo.jp

 

そうしたら、有り難いかな

こちらのブログで触れて頂きました(^O^)

naotan200.hatenablog.com

 

ありがとうございます!(^O^)

 

拝読した中に、こんなくだりがありました。 

元企画屋で企画についてゼミなどで学生指導している私の口癖は「企画はパクリだ」です。もう少し上品な言い方をすると「既知を組み合わせて未知を生む」です。クリエイティビティな感覚は世の中を捉えていなければなりません。世間にとって未知でかつ世間から支持されるものを創り出すことがイノベーションであり、クリエイティビティなことです。しかし、100%未知のものを支持する消費者はほとんどいません。そのため、知られている色々な技術や知識をサービスを組み合わせて、今まで知られていない価値を創り出すことがイノベーションと理解しています。

クリエイティビティって特別なものじゃない!! - 社会人としての考えを創る就職活動

 

 

うん、すごーくよくわかる。

 

そこで、私がやっていた、デザイン現場におけるHow to ぱくり制作を

ご紹介したいと思います。

 

 

そもそも、なにをぱくるのか?

たとえば、バナーを作るとする。

オーダーが、

「うーん、なんというか、そのファンシーでポップな感じで…」

だったとする。 

 

私は考える。

どんなのがファンシー?

どんなのがポップ?

どんなのがファンシーでポップ??

 

私のイメージが、必ずしも「多くの人が抱くイメージ」ではない。

 

というわけで、グーグル先生に聞いてみるのです。

 

①「ファンシー デザイン」で画像検索→共通項あぶり出し。

f:id:sally-no-kimochi:20170224162138p:plain

ふむ。

多くのものに言えるのは

・細かい柄がごちゃごちゃしている

・パステルカラー調 ピンクが多いか?

・女性、子ども向け

・やわらかい、ふんわりした印象

・キャクターを多用

 

というところでしょうか。 

 

 

 

②「ポップな デザイン」で画像検索→共通項あぶり出し。

f:id:sally-no-kimochi:20170224164610p:plain

 

(ファンシーとポップ全然ちゃうやーん(;・∀・))

 

・はっきりした色 特に黄色が多い?

・黒をポイントで利かせたものも多いか

・フォント凝ってる

・明るい、元気、な印象

・ファンシーよりは大人向け

 

 

ふむ、あらかた、こんなもんだろうか。 

 

 

 

③出した要素を組み合わせる

お次は、

こうして出てきた表現方法の特徴を

かいつまんで組み合わせていきます。

 

たとえば、

 

・色はポップ寄りにして明るくハッキリ元気に。

・背景は細かい柄を詰め込んでファンシーさを追加。

・ふわっとやわらかいキャクターを使う

(毛並みがある動物だと、ふわっと感が出てよいか?ウサギやネコ等)

 

てな感じで。

 

あとは、部分部分の細かい要素は、

色々なクリエイティブからぱくっていく。

ポップな具体的な配色だとか。

ファンシーな細かい柄の引き方だとか。

 

そうすると、おおかたオーダーから

ズレないものが仕上がっていく。

 

 

お客様との打合せでも、似たような手法を使える

とあるセミナーに行った際、

東京・代官山の蔦屋で、必ずクライアントとMTGをするというWEB制作会社さんが

そのやり方について講演をされていた。

 

real.tsite.jp

 

ここのいいところは2点。

・おしゃれな雑誌、本がたくさんあること

・2階のカフェにそれらを持ち込めること

 

 

どういうMTGをするのか?というと。

 

制作物のオーダー主たるクライアントと一緒に、

まずは書店をウロウロ。

「あ、この表紙の雰囲気、いい感じ」

「こういう感じもいいよなぁ」

というものを、どんどんピックアップして、

2階に持っていく。

 

ばーーーーっと並べて、

私たちは、どんなものに仕上げていきたいか?というイメージを

実際のクリエイティブ(本)たちを目の前にした上で、すり合わせていく。

 

どれかひとつの本を、選ぶわけでは決して無い。

それじゃただの、ほんとのぱくり。

いっぱい並べて、それぞれのいいところに思いを巡らし、

組み合わせ、新しいものに仕上げていく、という作業。

 

 

ちなみに「ファンシー&ポップ」は、コンセプトとしてはあんまりよくない

プロジェクト進行のシナリオをきちんと辿るのであれば、

まずは「よいコンセプト」を考えるところから始まる。

 

コンセプトづくりについて、有名な話がある。

任天堂Wiiのプランナーが言うに、よいコンセプトとは

母国語 を用いた、文字20字程度の言葉」。

 

ちなみに、Wiiのコンセプトは「お母さんに嫌われないゲーム機」だそうな。

 

カタカナ使っちゃ×。

単語だけでも×。

 

クリエイティブを表現する言葉ってカタカナが多いから、

( シンプル、ポップ、クール、エッジー、シャープ、キュート、エレガント、etc)

英語禁止ボウリング並みの難しさがあるが、

でもやっぱり、便利なカタカナばっかり使ってると、

ふわっとしてよくわかんなくなっちゃうっていうのは、ある。

 

だからこそ、画像検索しまくったり、蔦屋行ったり。

そんな作業が必要なんだろうとも思う。

 

まぁビジネスの現場でもよくありますよね。

ソリューション、イノベーション、グローバル、、、

使っとけばそれっぽい、が、実態はよくわからない、てきな。

 

 

人間は、知っている情報7割&知らない情報3割が

もっとも気持ちいい

私が営業だったころ、プレゼンセミナーに行った。

 

「あなたがどんなに革新的な情報や提案を持っていても、

 プレゼン資料の最初から最後まで、それで埋めてはいけません」

 

と、教えられた。

 

どういうことかというと、

 

プレゼンは、まず、相手がよく知っていることをわざと言う。

 

そうすると、聞き手は

「うんうん。知ってる知ってる。おまえもよくわかってんな。

という気持ちになる。=聞く準備が整う。

 

そのあとに、ちょこっと、新しいことを言う。

 

そうしてやっと、

「へー!そうなんだ!すごい!」

という気持ちが生まれる。

 

 

たとえ、言いたい新しいことがいっぱいあっても、

最初からそれらでまくしたててはいけない。

そうしたところで、聞き手は

「こいつの言ってんこと、よくわかんねーな。」

となり、愛は1ミリも伝わらない。

 

この教えは、上述のブログに書いてあったことと酷似している。

100%未知のものを支持する消費者はほとんどいません。そのため、知られている色々な技術や知識をサービスを組み合わせて、今まで知られていない価値を創り出すことがイノベーションと理解しています。

クリエイティビティって特別なものじゃない!! - 社会人としての考えを創る就職活動

 

クリエイティブは、コミュニケーション手段である。

単純なテキスト情報よりも、豊かな表現でコミュニケーションを図るもの。

プレゼンも、もちろんコミュニケーション手法のひとつ。

そういう意味では、酷似するのは当たり前なのかも。